エンジニアとして大きく成長できる「コーチング」についての解説

エンジニアリング

コーチングという言葉を聞いたことはありますか?

言葉の定義ははっきり知らないので、調べてみて出てきたサイトの言葉を引用すると

コーチングという言葉の定義は、目標達成に必要な要件を相手の話を傾聴しながら確認し、巧みな質問を用いて、自発的な思考、行動を引き出していくこととされています。

https://www.ashita-team.com/jinji-online/development/8268

ということだそうです。

僕がとある企業でインターンをしたときに凄腕のエンジニアの方がメンターについて下さり、コーチングをしてくださいました。そのときにとても成長を実感できたのでコーチングの良さについてお話したいと思います。そしてエンジニアとして成長したい人向けに、一人ですぐにできるセルフコーチングの方法をお勧めしたいと思います。

私が実際に受けたコーチング例

自分がある課題に取り組んでいるときにコーチ(メンター)がいて、実際に行ったやり取りの例を少し載せます。

課題の解決方法として〇〇をしてみたんですがどうでしょうか?

なんで〇〇が良いと判断したのですか?

とか

これ分からない…うーん、これはどっちが良さそうでしょうか?

あなたはどっちが良さそうだと思いますか?

です。このように、「答えを教えてくれるのではなく、自分がどう考えているか、なぜそう考えたか」「考えられていなかったら自分なりに考えて結論出してみて」ということを徹底的に追及されました。これらに全部答えないと先に進めませんでした。答えられないときは時間がかかってもいいからということで、しっかり自分で考えて答えを出してみるということをしていました。

そうしたらメンターの方が答えた内容について、「この部分の考え方は良かったけど、ここはもう少し考えられそうですね、✖✖みたいな方法もありますよね」といったようにフィードバック(答え)を教えてくれるという流れです。

これを繰り返すうちに自分で考えるという思考癖が定着するだけでなく、伝えるために言語化する力もついていく、という感じですね。

コーチングでの成長

少し効果を述べましたが改めてこのコーチングを通して私が感じた成長ポイントとしては、

  • 主体的な思考の姿勢、発言力が身につく
  • 自分の判断の根拠を明確に言語化できる
  • 情報整理の力が身につく
  • 視野広く、幅広い可能性から考えられるようになる

です。

主体的な思考の姿勢、発言力が身につく

私はもともと受け身なタイプの人間ではないですが、それでも自分で考えるということの意識が強化されたと感じます。きっと受け身なタイプの人にとったらより大きな効果があるかもしれません。

自分で考える事は何に関しても大事なので、自分で考える癖をつけられるというのは非常に良い事だと感じました。そして自分で考えをもてることで、意見を言える機会も増えます。

またほかには、人から何か情報を貰ったとしても、鵜吞みにせずすぐに「なんで?どうして?」と何事も自分で考えるというフェーズを挟めるようになるというのは大事ですよね。

自分の判断の根拠を明確に言語化できる

なんで?なんで?という質問をいっぱいされることで、根拠を明確にする癖がつきます。

「なんとなくこれが良さそう」という曖昧な理由で判断することは誰でもあると思いますが、「なんとなく」という部分を突き詰めて明確に言語化することが必要だったので、そういうこともほとんどなくなります。言語化していくにあたってロジカルさは必要不可欠なので他の人に「なんでこの方法にしたんですか?」と聞かれてもすぐに答えられますしロジカルな答えなので納得も得られやすいです。

仮に正解があるかわからないようなことでも、「こういうケースではこっちの方が管理がしやすそうだからこれを選ぶ」みたいな、自分にとっての判断の基準をつくることができます。

このように言語化を徹底することで自分で新たな気付きもあったりするので日々学びが深まっていくことが実感できます。

視野広く、幅広い可能性から考えられるようになる

主体的に考えるようになると「今〇〇の方針で進めているけど、そもそも〇〇の方針が良い理由はなんだっけ?他の方針も考えられるのでは?」といったように

「そもそも論」と言われる「なぜそれが必要なのか」「最初からその方針でやること決めているけどそれはなぜか」といったような物事の原初に立ち返ることができて、見落としがちなことに気づけたりすることもあります。

また何か物事を考えるとき、ずっと考えていると徐々に視野が狭くなっていき、方向がズレてくるようなこともあると思うのですがそれを修正できたりします。

情報整理の力が身につく

根拠を追求し、言語化をすることで勝手に情報が整理されていきます。

・課題は〇〇

・理想は△△

・解決の方法は現状A,B,Cが考えられるがAが一番良い。その根拠は~~

といった感じで。こうなると情報を共有するのも楽になります。

もちろん効果はすぐに、そして確実に出るものではない

メリットを散々挙げておいて申し訳ないのですが、これまでの内容は誇張も入っています。

考える癖をつけるには多少時間がかかりますし、常に「なぜ?」や「そもそもは?」といった事を考えても他の方法が浮かばなかったり、綺麗に言語化ができないこともよくあります。

私がコーチングを受けたのは約1か月間で毎日トレーニングを受けて期間としては決して短くはないと思いますが、上手くいかないなと感じる事は今でも頻繁にあります。

しかしこういう訓練を続ける事に意味があり、徐々に発想力や言語化力もついてくるのだと思います。皆さんもめげずに一緒に頑張れたら嬉しいです。

一人でできるセルフコーチング

コーチングする人は、コーチングの技術を持っているらしいですし、コーチングできる人がそもそも身近にいることもほとんどないと思います。

だからといってコーチングが受けれるような環境がないし諦めよう…となるのは私は勿体ないと考えています。

「主体的に考える癖をつける・言語化する癖をつける」という部分においては日頃からの取り組み方を変えることで訓練はできるはずです。

ということで、私自身が実践しているセルフコーチング(もどき)の方法をお教えします。

・考えが込み入ってきたら、そもそも論を考えて情報を整理する

・何か判断する際には必ず他の可能性も検討してからで、判断の根拠を明確に言語化する(人に説明できるようにしておく)

言語化とかできないときは出来る範囲でやると良いと思います。果たしてこれが効果があるのかということですが、私は現在もインターンでサービスの開発をしているのですが、自分からこの方が良さそうかもと提案できることがあったり、反対にこのままだとこうなるので良くないのではないですかと意見できることがあったりする機会が少し前と比べると増えていると感じますし、現メンターの方からは「その着眼点いいですね」「そこまで考えられているのは良いですね」といったようなお褒めの言葉をいただけることも増えたので着実に効果はあるものだと思っています。

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